春日山遊歩道
奈良公園の知られざる紅葉スポット、春日山遊歩道をご案内。歩きやすいハイキングコースで、森林浴を楽しみながら、百人一首にも詠まれた景色を楽しめます。
茶屋~渓谷~原生林 それぞれのモミジを眺めながら歩く
春日山遊歩道の入口は、若草山のふもと、東大寺と春日大社のあいだの道。入口からして紅葉がきれいで、特にかやぶき屋根の水谷茶屋は、紅葉の時期の風情はバツグン。
そのうちじゃり道になりますが、車も通れるように整備されているので、平らで道幅も広く、傾斜もゆるやかで歩きやすいです。はじめは渓流沿いの道で、大きなモミジを見上げながら歩きます。そのうち少しずつ高度が上がって、斜面伝いに歩くようになると、たまに紅葉を見下ろしたりするようになります。原生林の深い緑のなかに見事に紅葉したモミジが現れると、そこだけパッと「赤い世界」が広がる感じ。
百人一首に詠まれた世界
奈良公園と同じく、春日山にもシカがたくさん住んでいます。奈良公園みたいに姿が見えることは少ないですが、秋になると、雄ジカが雌ジカを呼ぶ、なんともいえない哀愁ある鳴き声が聞こえることがあります。まさに、百人一首に詠まれた
「奥山に もみじふみわけ なく鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき」
の世界。昔の歌に詠まれた風景が、今もそのまま残っているという、いかにも古都奈良らしい体験ができます。
春日山遊歩道をそのまま登り続けて、登りきったところを左へ進むと、若草山の頂上に出ます。頂上からの眺めは「絶景」の一言。
春日山遊歩道へのアクセス
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徒歩
近鉄奈良駅から30分
東大寺(大仏殿前)から15分
興福寺から25分
バス
近鉄奈良駅から7分
JR奈良駅から10分
「春日大社本殿」下車徒歩8分