「法隆寺地域の仏教建造物」
「法隆寺地域の仏教建造物」は、記念すべき日本の世界遺産第一号。法隆寺の「世界最古の木造建築」など、文化財の建物がたくさん含まれています。
どんなところ?
1993年、日本で最初の世界遺産として登録されました。「法隆寺地域」とはいいますが、法起寺の三重塔以外は全部法隆寺の建物。木造の建物として傑作だということや、後の時代のお寺の建物に影響を与えたこと、日本に仏教が入ってきて、聖徳太子が広めたことに関係がある、といったところが評価されたようです。
登録物件
どちらも斑鳩エリアのお寺です。ほとんど全部が法隆寺の建物なのに、法起寺の三重塔が1つだけ入っているのがおもしろいです。もともと斑鳩エリアの国宝建築は、法隆寺以外には法起寺の三重塔しかないですが、「日本最古の三重塔」というところが評価されたんでしょう。
法隆寺は、西院伽藍の中門・回廊・金堂・五重塔が飛鳥時代から残る「世界最古の木造建築」なほか、奈良時代~室町時代くらいから残る国宝建築がたくさん。目にする建物のほとんどが文化財、といっても言いすぎではないくらいです。法起寺には、三重塔以外に文化財の建物はないですが、三重塔は飛鳥時代から残っている日本最古のもので、大きさも薬師寺の東塔に次いでナンバー2だとか。