奈良のバス（6）吉野エリア

吉野のバスは、ふつうの時期と桜の時期とで大きく変わります。さすがは日本一有名な桜の名所、吉野。

ふだん：ロープウェイ＋「メインストリート」のバス

桜の時期以外の通常時は、尾根上の「メインストリート」をバスが走ります。1時間に1本しかない（12時台はナシ）ですけど、金峯山寺・吉水神社・竹林院・金峯神社などなど、吉野の見どころのほとんどを結んでいて便利。奈良ではめずらしく奈良交通じゃなくて、ロープウェイと同じ「吉野大峯ケーブル自動車」のバス。車両はマイクロバスです。

このバスは、おもしろいことに玄関口の吉野駅を通りません。ちょっと注意が必要ですね。吉野駅から3分くらい歩いたところにある「千本口」駅からロープウェイに乗って、尾根上の「吉野山」駅でバスに乗りかえます。吉野山駅からだったら、金峯山寺や吉水神社までは歩いてもそんなに大変じゃないですけど、上千本・奥千本まで行くときには特に威力を発揮します。

桜の時期：駅からの臨時バス＋奥千本方面のバス

4月～ゴールデンウイークまでの「桜期間」になると、バス事情が一変します。尾根上を通るバスは、吉野神宮～竹林院前が運休になって、竹林院前～奥千本口だけになります。吉野山駅や金峯山寺など、吉野観光の中心エリアは通らなくなっちゃいますけど、メインストリートが観光客でごったがえすので、仕方ないですね。

桜の時期は、ロープウェイを使ってバスに乗りかえられないわけです。じゃあ、電車を降りてからどうやって奥千本方面のバスに乗るかというと、この時期限定で吉野駅～中千本公園間に走る、奈良交通の臨時バスを使います。終点の「中千本公園」から「竹林院前」まで、階段を登って徒歩2～3分くらいです。