奈良世界遺産めぐりの旅

奈良世界遺産めぐりの旅

奈良公園・平城宮跡・西ノ京・斑鳩と、奈良の世界遺産をひととおりまわるコース。奈良でもトップクラスの有名観光地を結んだ、「奈良観光ゴールデンコース」とも言えます。修学旅行の定番スポットもたくさんあるので、当時を思い出しながらの「大人の修学旅行」といったところ。

1日目

朝の新幹線に乗って、だいたい10時半くらいまでに京都か新大阪に着くようにします。東京なら8時台前半、博多なら7時台後半ののぞみに乗るといいでしょう。

奈良でどこに泊まるかと、フリープランの場合JRのきっぷがどこまでついているかによって、奈良まで近鉄で行くかJRで行くかを決めます。どちらにしても、京都でも大阪でも10時半~11時くらいに出る電車に乗れば、12時までには奈良に着くので、駅周辺などでまずお昼にします。お昼が済んだら、宿かコインロッカーに荷物を預けて、興福寺へ。

興福寺には文化財の建物と仏像がたくさんあります。建物は歩きながら見て回れますけど、仏像を見るには入館料を払って国宝館に入ることになります。建物見物をメインにして、時間と興味によって国宝館に入るかどうか決めるといいでしょう。

興福寺を見たら、三条通りを歩いて春日大社へ。けっこう距離がありますけど、すぐに一の鳥居をくぐって奈良公園内の車が来ない道になるし、シカなど見ながら自然豊かな中を散策気分で行けば、そんなに遠く感じません。見どころは、神社らしい朱塗りや素木(しらき)の建物と釣灯籠。雅やかな雰囲気に浸れます。

最後は東大寺見物です。塀もなく、春日大社の境内となんとなくつながっている感じで、どこからでも行けますけど、少し西に戻って南大門から入るのがおすすめ。

東大寺は境内が広大で、見どころもたくさんあって、じっくり見ていると半日でも足りないくらい。ここも時間と興味によって、見たいところを絞るのがうまい見方です。モデルコースとしては、南大門→大仏殿→鐘楼→法華堂→二月堂→戒壇堂、といったところ。

2日目

まずは、宿最寄りのバス停(JR奈良駅西口or近鉄奈良駅)から、学園前駅行のバスに乗ります。このバスは1時間に1本しかないので、時刻を確認しておいて、乗り遅れないように注意。

バスを二条大路南4丁目で降りると、北に朱塗りの朱雀門がそびえ立っています。ここから、広大な平城宮跡散策をスタート。

平城宮跡はとにかくだだっ広くて、見どころが散らばっていてなかなか効率よく見れません。このサイトで紹介している見どころをひととおりまわると、朱雀門→平城京歴史館→遺構展示館→第一次大極殿→平城宮跡資料館→大和西大寺駅のルートで4kmくらいの道のり。ウォーキングを楽しむ感覚が必要です。レンタサイクルを借りて効率よく回る手もあるので、その場合はバスで行かず、近鉄で新大宮か大和西大寺まで行って、駅で借ります。

ランチは、大和西大寺駅まで行けばいろいろあります。天気がよければ、お弁当を買っておいて平城宮跡で広げるのもいいですね。ランチが済んだら、大和西大寺から近鉄で西ノ京へ。

西ノ京駅のすぐ近くに薬師寺の北門がありますけど、いったん線路を反対側に渡って歩いて、「正門」の南門から入るのがおすすめ。薬師寺の建物は、最大の見ものの東塔が修理中で見られず、他は最近建てなおされたものが多いものの、歴史はなくてもスタイルは奈良時代なので、天平の雰囲気は楽しめます。一方、仏像は文化財揃い。

薬師寺を見おわったら、北門を出てまっすぐ歩いて唐招提寺へ向かいます。唐招提寺は、建物も仏像も超一級の文化財揃い。金堂をはじめ、奈良時代から残っている貴重な建物がいくつも見られるし、金堂の仏像は国宝の逸品ばかり。

気が済むまでじっくり見たら、西ノ京駅から近鉄に乗って宿へ。ただ、宿がJR奈良駅エリアだと、近鉄奈良から1kmくらい歩くことになります。歩く距離を減らしたい場合は、唐招提寺から6分くらい東に歩いたところにあるバス停からバスに乗って、直接JR奈良駅に移動する手もあります。

3日目

JR奈良駅から大和路線に乗って法隆寺駅へ。近鉄奈良エリアの宿からだと1kmくらい歩くことになりますけど、近鉄で筒井駅まで行って、バスで法隆寺前(法隆寺まで徒歩8分)へ、という行き方もあります。法隆寺駅からだと、バスなら法隆寺の目の前まで行ってくれてラクだし、歩いても25分くらいです。

法隆寺はまさに文化財の宝庫。建物は「世界最古の木造建築」だし、仏像もそれ以外もとにかく国宝・重要文化財だらけです。とりあえず2時間かけるプランにしてみましたけど、じっくり見たいなら、他の見どころをカットして、午後までかけて見るのも手です。

法隆寺の東院伽藍を見たら、その裏手にある中宮寺も寄りたいところ。菩薩半跏像は、一度は見てみたい美仏中の美仏。

ランチスポットは、法隆寺の「門前町」にいくつもあるほか、中宮寺の裏手にも、穴場的なスポットがあります。帰りが早い方がいいなら、ランチを終えたら法隆寺駅へ戻って帰りはじめてもいいでしょう。遅めでもいいなら、塔をめぐる斑鳩の里散策へ出発。

法隆寺東院伽藍前の道か、その1本東の道を北へ歩いていくと、池を過ぎて、法輪寺の三重塔が見えてきます。境内は拝観自由なので、間近から見上げたりして、雰囲気を楽しみましょう。拝観料を払って、講堂(収蔵庫)に入って仏像鑑賞するのもいいですね。

法輪寺を出たら、前の道路をまっすぐ東へ向かいます。のどかな田園の道で、春にはレンゲの花も咲くところ。歩いていくと、前のほうに法起寺の三重塔が見えてきます。法起寺も、見どころはやっぱり三重塔。まずは境内南側の道路から、次に中に入って間近で、日本最古・飛鳥時代の三重塔の眺めを満喫してください。

法起寺からJRの駅への出方は2通りありますけど、どちらも、バスを乗り継がないかぎり15分くらい歩くことになります。それに、法隆寺駅へ戻るには、すぐ近くのバス停から乗れるものの1時間に1本しかありません。京都から帰る場合、荷物を預けるなら法隆寺駅ではなく奈良駅にしておけば、松尾寺口バス停まで歩いて大和小泉駅へ出るルートも使えます。こちらは1時間に3本。

午後2時半くらいに法起寺を出て、3時くらいにJRで帰りはじめれば、東京や博多でも7時前後の到着になります。

「奈良世界遺産めぐりの旅」の宿なら

JR奈良エリア近鉄奈良エリアの宿が便利。

初日の奈良公園観光や2日目の西ノ京からの帰りは、近鉄奈良エリアのほうが便利な一方、3日目の法隆寺への移動はJR奈良エリアのほうが便利。どちらも捨てがたいですけど、旅行会社のフリープラン利用で、奈良までの切符がついている場合は、JR奈良エリアが向いているかな、といったところ。それ以外は、宿の好みで決めるくらいでしょうか。

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