法輪寺
最近復元された三重塔が美しいお寺、法輪寺をご案内。こぢんまりしているし、他のお寺のように国宝はないですけど、観光客も少ないので静かにじっくり仏像鑑賞できるほか、春には桜がきれいなスポット。
三重塔
門を入ってすぐにあります。法輪寺のまわりは田園が広がっているので、少し離れたところから見るのもきれいです。もともとは、飛鳥時代にできた国宝の塔が残っていて、法隆寺・法起寺とあわせて「斑鳩三塔」と呼ばれていましたけど、昭和19年に落雷で燃えてしまいました。
昭和50年にできた今の塔は、歴史はないものの、昔と同じ飛鳥時代スタイルとのこと。それに新しいだけにベンガラの色と白い壁がきれいで、風が吹くと四隅にぶら下がっている風鐸(ふうたく)の音もよく聞こえます。古い塔のフンイキと新しい塔のよさを両方持っている塔といえます。
講堂(収蔵庫)
三重塔の奥側にある建物。仏像など文化財の収蔵庫兼「ミニ博物館」として使われています。本尊など飛鳥時代の仏像もあるのになぜか国宝はないんですけど、「飛鳥時代らしさ」のある仏像を静かにじっくり眺められるのが、法輪寺講堂のいいところ。
「講堂」というと、古くからあるお寺では重要な建物のひとつ。法輪寺にも、昔はほんとうの意味での講堂があったようですけど、同じ場所に鉄筋コンクリート製の収蔵庫として建てなおしたとのこと。昔から何度も火事にあってきて、最大の「売り物」だった三重塔までなくなって、「もう火事はこりごり」という感じが伝わってきます。
拝観料:大人500円
法輪寺へのアクセス
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徒歩
JR法隆寺駅から35分
法隆寺(東院伽藍)から15分
バス
JR法隆寺駅から4分
「中宮寺前」下車徒歩25分
または
近鉄郡山駅から18分
法隆寺前バス停から5分
「法起寺前」下車徒歩10分