平城宮跡
平城遷都1,300年祭のメイン会場として整備された最新スポット、平城宮跡をご案内。だだっ広い敷地に巨大な朱雀門や大極殿が復元されて、博物館系の施設も充実。
朱雀門(すざくもん)
平城京の中でも、天皇が住んでいたり政治の中心だった平城宮。その正門が朱雀門です。鮮やかな赤と金色が目をひきます。
平城宮跡のなかでも早いうちから復元されていて、平城宮跡のまん中を走る近鉄の車内からよく見えたものです。平城宮跡へのアクセスは何種類かありますけど、朱雀門がある南側から入ると全体像もとらえやすいです。
平城京歴史館
朱雀門のすぐ西側にある博物館。建物前にある復元された遣唐使船が目印。平城宮跡で唯一、入館料をとる施設です。
中に入ると、2つのシアタールームと展示ゾーンがあります。シアターのうち1つは遣唐使がテーマ、もう一つは「外国使節団が見た平城京」がテーマ。外にある遣唐使船といいシアターのテーマといい、「大陸と日本との交流」が平城京歴史館のメインテーマのようです。
入館料:大人500円
第一次大極殿
平城宮跡の北の方、「大平原」の向こうにそびえる巨大な建物。朱雀門と色合いは似ていますけど、はるかに大きいです。
大極殿は、天皇の即位式など最重要の儀式が行われたところ。「第一次」という意味は、奈良時代前半の大極殿がここにあった、ということのようです。周辺は塀に囲まれていて、塀の外は「草っぱら」ですけど、塀の中はきれいに砂利が敷かれていて、「儀式の会場」という感じがします。
平城宮跡資料館
平城宮跡の北西のはじ、大和西大寺駅にいちばん近いほうにある資料館。上で紹介した平城京歴史館は、シアターなどマルチメディア系の展示とか遣唐使船の復元とか、インパクトの強い呼び物が多い一方、この平城宮跡資料館は、展示がメインの「博物館らしい」内容になっています。
テーマも、役所や宮殿の復元展示、発掘して出てきたものの展示など、考古学的な内容。歴史や考古学に興味がある人にはおすすめの施設です。
遺構展示館
第一次大極殿の東のほうにあります。昔の建物などの跡「遺構」を、発掘したままの状態で見られる施設です。
ふつう遺跡を復元するときは、発掘して調べた後は保存するために埋めもどして、その上に復元した建物を建てたりするようです。遺構展示館では、発掘した状態のまま建物で覆って見られるようにしてあります。
復元した建物のほうがイメージしやすくて分かりやすいですけど、遺構は昔の建物などの跡そのもの。遺構を見ながら、「当時はどんな感じだったのかなあ」と想像をふくらませるのも楽しいものです。
平城宮跡へのアクセス
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徒歩
近鉄大和西大寺駅から平城宮跡資料館側の「佐伯門」まで12分
バス
JR奈良駅(東口)から20分
近鉄奈良駅から15分
「平城宮跡」下車 遺構展示館まですぐ
または
近鉄奈良駅から20分
JR奈良駅(西口)から10分
「二条大路南4丁目」下車 朱雀門まで徒歩6分