薬師寺
西ノ京駅の近くにある修学旅行の定番スポット、薬師寺のご案内。色の違う東西2つの三重塔がシンボルで、奈良時代からある建物もありながら新しい建物もどんどん「復興」されている、「古くて新しい」お寺。
拝観料:大人800円(玄奘三蔵院伽藍公開時) 500円(それ以外)
東塔
薬師寺でただ一つの奈良時代からある建物。赤や金色が目立つハデな建物が多い薬師寺で、シックな色合いが逆に目をひきます・・・・・・なはずですけど、今「大修理」中で、工事用のカバーに覆われて残念ながら見えません。完成は平成30年の予定。
金堂
薬師寺の本堂。昭和51年にできたあたらしい建物で、お寺のお堂のイメージからするとずいぶん派手な建物です。でも、奈良時代のお寺はこんな感じだったのかもしれません。
中に入ると、本尊の国宝・薬師三尊像がドーンと鎮座しています。大きくて立派な仏像です。作られたのは奈良時代とか、薬師寺が飛鳥にあった飛鳥時代とか言われています。「仏教美術の最高傑作」と言われたりもしますけど、たしかに「きれいな仏様」という感じがします。
東院堂
薬師寺境内の東のほうにある建物。鎌倉時代に再建されたもので国宝です。
見どころは本尊の聖観音(しょうかんのん)像。とても美しい仏像です。若くして処刑された皇子がモデルだとか。サイズも等身大より少し大きいくらいで、「人間らしさ」のある仏様といえるでしょう。興福寺の「阿修羅像」みたいにファンの多い仏像では。
大講堂
再建されたお堂の多い薬師寺のなかでも一番あたらしい建物で、平成15年の完成。一番大きな建物でもあります。
大講堂が建つ前は、こぢんまりして簡素な感じの講堂がありました。3代前の管主だった高田好胤(たかだこういん)さんが、そこでおもしろい説法をするのが薬師寺の名物でした。修学旅行で高田好胤さんの説法を聞いて、印象に残っている人も多いんじゃないでしょうか。
玄奘三蔵院伽藍(げんじょうさんぞういんがらん)
薬師寺のメイン境内「白鳳伽藍(はくほうがらん)」を出て、道路をはさんだ北側にあるエリア。西遊記で「三蔵法師」としておなじみの玄奘三蔵をまつっています。玄奘三蔵は、実在した中国のお坊さんで、薬師寺の宗派「法相宗(ほっそうしゅう)」の創始者。
公開は、正月・3~6月・お盆・9~11月ごろの期間限定。この期間は、薬師寺の拝観料が高くなります。玄奘三蔵院伽藍には特に文化財などはないですけど、平山郁夫画伯の大作「大唐西域壁画」が見られます。