あられ酒

あられ酒

あられ酒は、「お酒のふるさと」奈良のお酒の中で、ちょっと変り種ながら由緒正しい名物。お酒関係の名物や、めずらしいお土産を買いたいと思っている人には、おすすめです。

あられ酒とは?

あられ酒は、あられをみりんに入れた「飲むみりん」です。おもちを伸ばして切った「あられ」を、焼酎につけたり日に当てたりしてからみりんに入れて、熟成させて作ります。透明なひょうたん型のビンに入っているので、「あられ分」が沈んでいるのが見えておもしろいです。さらに、ビンを振ってみると、ビンの中に「あられが降る」という気のきいた趣向。

みりんとはいっても、飲む用に作られているだけに、飲みやすい味になっています。水あめのような甘さながら、さわやかな味で後味もサッパリです。「和風リキュール」といったところでしょうか。でも、飲みやすくてもお酒はお酒、アルコール度数は13度以上あります。飲みすぎにはくれぐれもご注意を。

製造元はならまちの老舗蔵元

あられ酒を買えるお店はいくつもあるでしょうけど、せっかくなら作っているお店で買いたいですね。それなら、ならまちにある老舗の蔵元、今西清兵衛商店へ。ならまちは古い町並みの風情を楽しめるところですけど、お店の風情もなかなかです。お店では、オリジナルグラスを買うと、5種類のお酒を試飲できます。ならまち歩きのコースに加えるのもいいですね。

古都らしい伝説

あられ酒の歴史にはいくつか説があって、古いものだと奈良時代までさかのぼります。伝わっている「伝説」は、春日大社にお参りしたらあられが降ってきて、お神酒や猿沢池に浮かんだのからヒントを得た・・・・・・というもの。ちょっと神がかったような、神秘的な感じもしますね。あられ酒は江戸時代にはかなり流行ったらしくて、俳句にも詠まれています。

それほど有名ではないながらも、一級の「由緒正しさ」にどこか心惹かれる感じもします。甘いだけに、お酒好きな人に喜ばれるかは微妙ですけど、「ひねりのきいた奈良土産」とは言えるんじゃないでしょうか。

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