奈良墨

奈良墨

奈良墨は、墨の全国シェアダントツNo1という奈良の特産品。習字をやる人にはうってつけだし、「見て楽しむ墨」もあるので、古都らしく風流な「モノのお土産」をお探しの人にもおすすめできます。

奈良墨とは?

奈良墨は、その名のとおり、奈良で作られる墨です。言ってみれば「ふつうの墨」で、何か特別な特徴があるわけじゃありません。驚くべきは、その全国シェア。なんと墨全体の8割~9割が奈良産だそうです。つまり、「ふつうの墨=奈良墨」と言っても言いすぎじゃない、ってことですね。

「楽しみ方」いろいろ

墨といえば「習字に使うもの」というイメージですけど、奈良墨には他にもいろいろな楽しみ方があります。まずは「見て楽しむ墨」。工芸品としての墨です。金箔が貼ってあったり、字や絵が彫ったあったりして、なかなかおしゃれ。奈良らしくシカの絵のものもあって、お土産には絶好ですね。

変わったところでは「にぎり墨体験」というものもあります。できたてのやわらかい墨をにぎって、手形や指紋をつけて、世界にひとつしかない「自分だけの墨」を作れます。貴重な体験をできるし、記念にもなりますね。

奈良墨を製造販売しているお店は、奈良の町のあちこちに点在しています。三条通り周辺にもいくつかあって、どこも落ち着いたいいフンイキ。中でも、三条通りから小西通りを南に行ったところにある、「いちばんの老舗」古梅園の店構えは見事です。他にも、けっこう広範囲に散らばっているので、見つけにくいですけど、探して歩くのも楽しいかも。

興福寺がふるさと

奈良墨の歴史は、室町時代に始まったといわれています。奈良時代や平安時代から作られてはいたみたいですけど、室町時代に興福寺で、日本で初めてごま油を燃やして上質な墨が作られはじめたとか。しばらくは、お寺が職人に作らせる時代が続いて、安土桃山時代になって、職人がお店で売るようになったようです。その1つが古梅園。

奈良墨はジミでシブい存在ですけど、他の名物と同じく歴史は深いし、飾ったり体験したりと、意外といろいろな楽しみ方もできます。自分の思い出作りにも使えるし、書道をやる人にもそうじゃない人にも、なかなか気のきいたお土産になりそうですね。

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