柿の葉寿司
柿の葉寿司は、吉野を中心に奈良全体で食べられる&買える名物。CMで有名だし、「柿」というのが奈良っぽいし、旅の食事・お土産にいいですね。
柿の葉寿司とは?
柿の葉寿司は、ごはんと魚の切り身を柿の葉で包んだ「押しずし」です。関西でお寿司というと押しずしがメジャーですけど、その1バージョンといったところでしょうか。葉っぱを開くと、酢飯の上に、サバやシャケ、タイなどの切り身が載っています。ほのかに柿の葉の香りがするのもポイントですね。
奈良は柿の産地なので、柿の葉っぱはいっぱいあるし、大きめで丈夫なので使われたんでしょう。でも実は、柿の葉っぱには、殺菌したり腐りにくくしてくれる成分が入っているとか。もともと保存食であるお寿司には向いていたんですね。ちなみに、柿の葉っぱは食べられるらしいですけど、おすすめしません。
吉野から全国へ 南北朝時代にはもうあった?
柿の葉寿司はもともと吉野地方の郷土料理ですけど、今では奈良のどこでも売っているし、食事処のメニューに入っていることも多いし、一大名物になっています。特に「たなかの柿の葉寿司」は、テレビやラジオでCMをやっているので、それで知っている人も多いでしょう。柿の葉寿司を全国区にした立役者かもしれませんね。
吉野で生まれたこの柿の葉寿司、200年位前にはあったようです。南北朝時代にはもうあった、という説もあるとか。海から遠い吉野では、魚は塩漬けになって運ばれてきて、そのままではしょっぱくて食べられないので、ごはんと合わせたのが始まりだそうです。今では塩分控えめにして、そのかわり酢飯の味がメインになっています。