奈良漬
奈良漬は、奈良みやげ「食べもの部門」の代表格。買って帰る人も多いんじゃないでしょうか。だれでも名前は知っている奈良漬、ここでちょっと豆知識をおさえておきましょう。
奈良漬とは何?
奈良漬は、野菜を酒粕(さけかす)で漬け込んだお漬物です。漬ける野菜は、ウリ・きゅうり・ニンジン・しょうが・大根などいろいろ。酒粕を使っているだけに、香りも口に広がる風味もお酒っぽいです。お酒に弱い人は、顔が赤くなったり軽く酔っぱらったりします。
いろいろな野菜を使った奈良漬がありますけど、定番はなんといってもウリ。野菜としてはそんなになじみがあるほうじゃないですけど、奈良漬ではいちばんポピュラーです。どれがいいか迷ったら、とりあえずウリの奈良漬を買って帰れば、奈良漬のダイゴ味を満喫できるんじゃないでしょうか。
奈良漬を売っているお店に行くと、まあいろんな種類が並んでいます。野菜の種類がたくさんあるだけじゃなくて、値段のバリエーションもいろいろ。値段は、漬ける期間の長さが長いほうが高くなるようです。短くても半年から1年、長くなると10年モノまであります。
はじまりは奈良時代
奈良漬の歴史は長くて、はじまりは奈良時代までさかのぼります。ドブロクの底に沈んだカスに、ウリやナスを漬けたのがはじまりのようです。上流階級だけが食べられる高級品だったとか。その後、江戸時代に「奈良漬」という名前になって、庶民にも普及したようです。
歴史もあって、名前に地名が入っている名物、奈良漬。有名だし、ある意味とっても「奈良らしい」おみやげと言っていいんじゃないでしょうか。