吉野葛

吉野葛

吉野葛(よしのくず)は、和スイーツや葛湯など、いろんな形でお目にかかれる奈良名物。特に吉野を旅するなら、ぜひ買っていきたい一品です。

吉野葛とは?

吉野葛は、名前のとおり、吉野産の葛粉(くずこ)です。秋の七草にも入っている葛の根っこを、砕いたり洗ったり絞ったりして、手間暇かけてデンプン質を精製したのが葛粉。葛粉自体はいろんなところで作っていますけど、吉野独自の作り方で作った吉野産のものが、吉野葛と呼ばれています。

吉野葛そのものは、どちらかというと「材料」なので、どうやって食べるかはいろいろあります。代表選手は葛湯・葛餅・葛きりあたりでしょうか。どれも、「日本古来の味覚」という感じですね。葛は体を温める効果があるので、特に葛湯なんかは冬場にはありがたいですよね。

吉野はもちろん、奈良じゅうの茶店で・お土産屋で

吉野の「メインストリート」を歩くと、あちこちに茶店が並んでいますけど、さすが本場、たいていどこでも吉野葛メニューを楽しめます。吉野に限らず、奈良のほかの観光地でも定番メニュー。奈良公園あたりはわらびもちが優勢ですけど、葛餅もがんばっています。お土産の場合も、どこのお店でも葛湯とか葛餅あたりは買えるでしょう。

吉野葛が「葛の元祖」?

吉野葛の歴史はよく分かっていないようですけど、葛自体は、飛鳥時代ころには使っていたという記録があるそうで、当時は薬だったとか。あと、葛はどこにでも育つので、作物が不作だったときの貴重なデンプン源だったようです。

「くず」の名前の由来に、「国栖村(くずむら)でとれるから」という説があるそうです。この国栖村は吉野にあったとのことで、そう考えると、吉野葛が「葛の元祖」と言ってよさそうな気がしますね。

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