なら燈花会
真夏の夜の奈良公園にろうそくが並んで、幻想的な眺めが楽しめる「なら燈花会」を紹介します。各エリアで違った風景が楽しめるほか、関連イベントも充実。
開催日:8月5日ごろ~14日 場所:奈良公園一帯
奈良公園内の10会場が光に包まれる
なら燈花会は、比較的最近始まった「光のイベント」。1万個以上のろうそくが、奈良公園内の10の会場に並べられて、昼間には味わえない幻想的な奈良公園を楽しめる行事です。
会場は、大きく分けると、興福寺周辺・国立博物館・浅茅が原と浮見堂周辺・東大寺参道東側(浮雲・春日野園地)・東大寺鏡池周辺・春日大社参道といったところ。鏡池周辺は13日・14日、春日大社参道は14日だけで、他は期間中毎日ろうそくが灯ります。
会場ごとに違う演出
エリアごとに工夫された演出も見もの。浮見堂では、橋の欄干にろうそくが並んで「光の橋」といった雰囲気。池越しに眺めたり、橋を渡ったりして楽しみたいですね。昔グラウンドだった春日野園地では、広さを生かしてろうそくで巨大絵が描かれます。浅茅が原には竹でオブジェが作ってあって、そこに電球がぶら下がっていて、下をくぐって歩けるのがユニーク。他のエリアでも、その場所を生かした演出になっています。
「ほのあかりライブ」と関連イベント
ろうそくの眺めだけでも楽しめますけど、関連イベントも充実。期間中の週末には、公園内に特設ステージが作られて、「ほのあかりライブ」が開かれます。「ライブ」といってもロックバンドなどではなく、楽器演奏がメインです。毎年いろいろな楽器の演奏が聴けますけど、ハープや民族楽器のときもあって、ますます幻想的。
他には、この期間に合わせて、興福寺で国宝館・東金堂の拝観時間が延長されるのと、浮雲園地のとなりにある奈良県新公会堂の能楽ホールでは、「なら燈花会能」が開かれます。
見るだけでなく参加もできる
なら燈花会は、ただ見るだけじゃなくて参加することもできます。お手軽なのは「一客一燈」。ろうそくを1つ、自分で点火できるというものです。協力金500円で、期間中毎日受け付けています。さらには、点灯や片づけを手伝う「灯人サポーター」も募集しています。みんなと協力してしっかり手伝えば、より印象深い燈花会になるでしょう。
仏教で縁起がいいものとされる、花の形をしたろうのかたまり「燈花」から名前がついた「なら燈花会」。1999年に始まった新しいイベントですけど、今では70万人が見にくる恒例の一大イベントです。奈良の夏は蒸し暑いですが、夕涼みがてら幻想的な奈良公園を歩けば、またとない夏の思い出を作れます。
なら燈花会会場マップ
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各会場へのアクセス(徒歩)
近鉄奈良駅から
興福寺・猿沢池まで8分
奈良国立博物館まで15分
浅茅が原・浮見堂・浮雲園地まで20分
春日野園地・東大寺鏡池まで25分
春日大社参道まで30分
各会場へのアクセス(バス)
近鉄奈良駅から3分・JR奈良駅から8分
「氷室神社・国立博物館」下車
→奈良国立博物館まですぐ
近鉄奈良駅から4分・JR奈良駅から9分
「東大寺大仏殿」・「大仏殿春日大社前」下車
→浮雲園地まで徒歩1~2分
春日野園地まで徒歩4分
東大寺鏡池まで徒歩8分
近鉄奈良駅から5分・JR奈良駅から11分
「春日大社表参道」下車
→浅茅が原まで徒歩2分
浮見堂まで徒歩4分
近鉄奈良駅から7分・JR奈良駅から10分
「春日大社本殿」下車
→春日大社参道まで5分