若草山焼き
真冬の豪快なイベント、若草山焼きを紹介します。冬枯れの若草山が燃え上がるのは、近くで見ると迫力あります。「聖火行列」や花火など、イベントも充実。
開催日:1月第4日曜日 場所:若草山
聖火行列・冬花火の祭典・そして点火
若草山焼きは、若草山の枯草に火をつける、奈良の冬の風物詩。まず、夕方の5時ころに、点火用の火を運ぶ「聖火行列」がスタート。途中でたいまつに火を移したりしながら、若草山のふもとにある野上神社に向かって、ここで神事。
そして日も暮れた6時ころ、開始を告げる200発の花火があがります。名付けて「冬花火の祭典」。続けて、ラッパによるファンファーレが鳴り響いて、いよいよ一斉に点火。
ふもとで迫力を、少し離れて風情を楽しむ
条件にもよりますけど、あっという間にメラメラと燃え上がって、ふもとで見ているとなかなか迫力あります。「こんなに燃えて大丈夫かな?」と心配になるくらい。若草山ふもとの柵がしてあるエリアは、ふつう冬場は入れませんけど、山焼きの日は特別に入れます。しかも、いつもは有料なのに無料。せっかくなので、やっぱりふもとから見上げるのが、迫力が楽しめておすすめです。
一方で、ちょっと離れて見ると、風情ある眺めを楽しめます。東大寺南大門手前の浮雲園地や、春日大社参道横に広がる飛火野だと、視界が開けていて山全体が眺められます。ただ、実際は「線状」に燃えていくので、よく写真で見るように、山全体がいちどに燃えることはありません。
もっと離れて興福寺や、さらにずっと離れて平城宮跡もビューポイント。でも、燃えている間に若草山のふもとから移動できる距離ではないし、迫力もなくなるので、写真を撮りたい人向きですね。見て楽しむには、「点火直後はふもとで見て、少ししたら浮雲園地か飛火野あたりに移動して眺める」くらいがおすすめ。
昼間からイベント充実
若草山焼きの日は、昼間から関連イベントがあります。ある意味いちばん奈良らしい「鹿せんべいとばし大会」や、「若草楽炎LIVE」なんていう今風のライブイベントもあって、1日を通して楽しめる「お祭りの日」になっています。
なぜ若草山焼きが始まったかというのは、いろいろ説があってよく分かっていないようですけど、今や真冬の奈良を代表するイベントのひとつ。真冬の奈良は冷えるし、観光シーズンでもないですけど、奈良公園というおおらかな空間を味わえる、一味違った機会です。見に行くときは、寒さ対策をしっかりと。
若草山焼きビューポイントマップ
より大きな地図で 若草山焼きビューポイント を表示
若草山(ふもと)へのアクセス
近鉄奈良駅から徒歩30分
東大寺(大仏殿前)から徒歩10分
近鉄奈良駅からバスで7分
JR奈良駅からバスで10分
「春日大社本殿」下車徒歩10分
(午後5時ごろまで)
または
近鉄奈良駅からバスで4分
JR奈良駅からバスで7分
「大仏殿春日大社前」下車徒歩15分