橿原神宮
飛鳥エリアの一角に広がる広大な神社、橿原神宮をご案内。神話上の第一代神武天皇と皇后をまつっている神社で、歴史は浅いものの、緑がいっぱいのすがすがしいスポット。
橿原神宮本殿
橿原神宮前駅のほうから、深い森に囲まれた広い参道を歩いていくと、これまただだっ広い砂利の広場と、巨大な拝殿が見えてきます。拝殿(外拝殿)から見ると、奥に「内拝殿」があって、その奥に本殿があるはずですけど、外拝殿からは見えません。本殿は京都御所の建物を持ってきたもので、重要文化財なんですけど、ちょっと残念ですね。
橿原神宮は明治時代にできたもので、奈良のスポットにしては歴史は浅いです。でも、同じころにできた明治神宮などと同じく、深い緑のなかに白い砂利の広場とシックな建物があって、なんとなく落ち着きます。
畝傍山(うねびやま)
本殿のうしろに見える小さい山。大和三山のひとつで、橿原神宮はこの畝傍山ふもとの森の中にあります。
大和三山は、飛鳥の北寄り、橿原エリアにある3つの山。「山」といっても、一番高い畝傍山でも標高199mなので、小高い丘という感じですね。平らな大和盆地に、突然ポコンときれいな形の山があるので、なんとなくフシギな感じがします。
大和三山には神話があります。耳成(みみなし)山・天香久(あまのかぐ)山には男の神様、畝傍山には女神がいて、耳成山と天香久山の神様が畝傍山の神様を取り合う・・・・・・というもの。こんなちょっとした山にも神話があるあたり、さすが飛鳥です。
神武天皇陵
橿原神宮にまつられている神武天皇のお墓。橿原神宮本殿から、畝傍山ふもとの森の中をぬけて、いったん道路沿いに出てから砂利の参道を歩いていきます。
奈良には天皇陵がたくさんありますけど、特にきちんと整備されている気がします。「第一代天皇のお墓」ということで特に力を入れているんでしょうか。ただ、ちょっと離れた別のところが神武天皇陵とされていた時代もあるようだし、いまだにいろいろ説があるようです。
真偽はともかく、深い森の中の参道を歩くと小鳥の鳴き声もよく聞こえるし、橿原神宮本体より人も少ないし、静かにのんびり歩くにはいいところ。