奈良公園歩き
東大寺・興福寺・春日大社以外の奈良公園の見どころをご案内。奈良公園は一大観光地なだけでなく、広大な都市公園でもあります。景色のいいところやのんびりできるピクニックスポットも豊富。
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浮見堂
奈良公園の南のほう、駅や市街地からそれほど遠くないところにある鷺池。その真ん中に、檜皮葺(ひわだぶき)のいい雰囲気のあずまやが浮かんでいます。池のほとりから、水面に映る浮見堂を眺めた景色は、なんともいえない風情ある眺めです。
池の岸から、これまたいい雰囲気の橋がかかっていて、自由に中に入れます。浮見堂の中から眺める鷺池の景気もいいですけど、やっぱり岸から浮見堂自体を眺めるほうがおすすめ。奈良公園でも有数の絵になる景色なんですが、観光のメインルートから外れているせいか、観光客はそれほど来ません。ちょっとした「穴場」と言えるかもしれませんね。
浮見堂の周辺は、春の桜をはじめ季節ごとの花が見られるところ。木があったり芝生が広がっていたり、なんとなくのんびりムードが漂っています。浮見堂や花を眺めながら、お弁当を食べたりしてのんびり過ごせるスポットです。
アクセス
近鉄奈良駅から徒歩20分
猿沢池・興福寺・東大寺(大仏殿前)から徒歩15分
近鉄奈良駅からバスで5分
JR奈良駅からバスで10分
「春日大社表参道」下車徒歩4分
若草山
東大寺の境内を東に抜けると、視界が開けて、若草山の芝生の広い斜面が見えてきます。とにかく気持ちいい芝生の広場が印象的なところで、夏場なら一面グリーンの世界。見た目が特徴的なので、奈良の町中のちょっと開けたところからもよく見えます。
芝生のエリアはサクに囲まれていて、3月~12月の間、入園料(150円)を払うと入れます。さえぎるものがない広大な芝生で、走り回ったりピクニックしたり、思う存分遊び放題。特にファミリーにはうれしいスポットです。入園しなくても、サク下のエリアにベンチがあるので、休憩スポットにも利用できます。
芝生エリアの端のほうにはハイキングコースがあって、頂上まで登れます。木がないので眺めはどんどん良くなって、頂上からの眺めは絶景。大和盆地が一望できて、その向こうには生駒の山並みが見わたせます。
アクセス
近鉄奈良駅から徒歩30分
東大寺(大仏殿前)から徒歩10分
近鉄奈良駅からバスで7分
JR奈良駅からバスで10分
「春日大社本殿」下車徒歩10分
奈良公園名物・シカ
「奈良といえばシカ」くらいに思っている人もいるんじゃないでしょうか。奈良公園で一番の名物は、お寺でも神社でもなくシカかもしれませんね。奈良公園はどこにいってもシカがいる、といっても言いすぎではありません。
その昔、春日大社の神様が鹿島神宮から来たとき、白いシカに乗って来たとか。それ以来、シカは神様の使いとして保護されてきました。シカを殺して死刑になった人もいるくらい。それで、「シカだらけ」になるほど増えたんですね。今では、神様の使いというより、人気者のマスコット、といったところでしょうか。
奈良公園のシカにもいろいろなタイプがいます。観光客が多くて、シカせんべい屋もたくさんあるエリアにいるシカは、人なつっこくて向こうから近づいてきます。シカせんべいを持っていようものなら、囲まれて大変なことになります。シカとふれ合いたいなら、東大寺南大門あたりのこういうシカがいいでしょう。
一方、観光客があまり来ない、シカせんべい屋もないエリアのシカは、木陰でのんびり過ごしている感じ。警戒心が強くて、近づくと逃げていきます。お弁当を広げるなら、こういうエリアがおすすめ。