上千本エリア
吉野の「街」を遠く離れた山の上にある、「上千本」と呼ばれるエリアをご案内。お店もほとんどなくて落ち着いたところですけど、桜の時期の絶景はトップクラス。重要文化財の建物を見られる神社も魅力です。
花矢倉(世尊寺跡)
おみやげ屋や塔頭が並ぶ吉野の「中心街」から、つづら折りの山道をえんえん登ったところにある景勝地。絶好の展望台になっていて、急な尾根の上にあるだけに、吉野の町や金峯山寺を一望できます。特に桜の時期は、息をのむ絶景。咲いている時期はもちろん、風に乗って花びらが上がってくる「下からの桜吹雪」も一見の価値あり。
「花矢倉」というのは、歌舞伎「義経千本桜」がらみの呼び名のようです。義経の忠臣・佐藤忠信が、追ってくる敵に矢を浴びせかけたところだとか。一方、「世尊寺跡」とも呼ばれていて、ここに世尊寺という金峯山寺の塔頭があったそうです。今は、「吉野三郎」と呼ばれる重要文化財の鐘が残っています。
吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)
花矢倉の少し先にある神社。立派でカラフルな楼門が目をひきます。ふつう神社というと、門を入ると正面に拝殿があって、その向こうに本殿があったりするもの。吉野水分神社の場合、楼門を入ると左に拝殿、右に本殿があって、その間の中庭のようなところに出てしまうユニークなつくりをしています。
吉野水分神社のポイントは、重要文化財の建物がたくさんあるところ。楼門・拝殿・本殿や、奥にある幣殿など、目に入る建物のほとんどが重要文化財といってもいいくらいです。安土桃山時代に建てられたもので、どれも檜皮葺き(ひわだぶき)で雅やか。特に本殿は、「桃山建築」の特長でもある彫刻があったりして、豪華な感じになっています。
上千本エリア(花矢倉)へのアクセス
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近鉄吉野駅のりかえ(徒歩3分)千本口駅からロープウェイで3分
吉野山駅からバスで20分
「奥千本口」下車徒歩20分
※桜の時期、バスは竹林院前(吉野山駅から徒歩30分)より奥のみの運転
吉野山駅から徒歩1時間10分
近鉄吉野駅から徒歩1時間30分